期間変化率分析

解説

これは期間変化率(ROC)の要素をマーケットデーター以外で表せる指標です。
気をつけるべきところは、通常ROCの基準となるn日前の数値は必ずプラスの数値であるため、算出された数値がプラスであれば上昇方向と捉えていればよかったのですが、この指標に使われる要素の種類によっては、基準とするn日前の数値がマイナスになることも考えられ、その場合は算出された数値がプラスの場合、下落方向に向かっていることになります。

計算方法

期間変化分析=(当日の要素の値-n日前の要素の値)÷n日前の要素の値*100[%]

*n日=設定期間

例:計算式にn日前の要素の値をaとしてその値の倍数に対し、算出される%がどのようになるかを出してみました。

*a=n日前の要素の値の絶対値

要素がプラス
(-2a-a)/ax100=-300%:(当日要素=)−2倍xa
(-a-a)/ax100=-200%:−1倍
(0-a)/ax100=-100%:当日要素0
(a-a)/ax100=0:1倍
(2a-a)/ax100=100%:2倍
(3a-a)/ax100=200%:3倍

要素がマイナス
(2a-(-a)/-ax100=-300%:−2倍
(a-(-a))/-ax100=-200%:−1倍
(0-(-a))/-ax100=-100%:当日要素0
((-a)-(-a))/-ax100=0:1倍
((-2a)-(-a))/-ax100=100%:2倍
((-3a)-(-a))/-ax100=200% :3倍

以上から、
n日前の要素の値を基準として、その値がプラスならプラス方向に対しての強さを表し、マイナスならマイナス方向への強さを表していることがわかります。

設定方法

スクリーンショット 2016-03-31 7.58.12

これは、前日比(終値)を対象要素にして、前日比が前日の5日前(当日から6日前)に比べて50以上であることを表しています。
注意点は、当日から6日前の前日比の値がプラスなら前日の前日比の値が上昇方向、マイナスなら下落方向であることです。

使用方法

設定要素のROC版と考えればいいと思われます。
ただし、基準となるn日前の要素がプラスかマイナスかで逆方向を示すのでそこを確定する指標が必要と思われます。