真の値幅(トゥルーレンジ,TR)

解説

真の価格変動(ボラティリティ)や真の高値・真の安値とはどのようなものかを考察し定義したものがトゥルーレンジ、トゥルーハイ、トゥルーロウです。

トゥルー・レンジはボラティリティシステムで価格変動幅検出の根拠として用いられ、その移動平均であるATR(アベレージトゥルーレンジ)はボラティリティを求める代表的な方法として広く用いられています。
トゥルーレンジの特徴は、ボラティリティを分析するときに、前日との価格差から価格変動を求めている点で、この考えは窓(ギャップ)の発生に対応しています。
この点が、その日の価格変動しか扱わないストキャスティクスの%Dなどとは異なる点で、ギャップ発生によっておこるボラティリティの過小評価と言った問題点をきわめてシンプルに解決しています。

一方のトゥルーハイ、トゥルーロウは利食いや損切りの目安として用いられるのが一般的です。

計算方法

以下の3種類の差の絶対値が最大のものが、その日のトゥルーレンジとなります。
・当日高値ー当日安値
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・当日高値ー前日終値
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・前日終値ー当日安値
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設定方法

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1日前の真の値幅(トゥルーレンジ)が2日前、期間14日のATRの1.5倍以上を表しています。

備考

トゥルーハイ:前日の終値と当日の高値を比較してより高い方
トゥルーロウ:前日の終値と当日の安値を比較してより低い方