一目均衡表

解説

一目均衡表は、時間軸を過去・未来にずらした三次元を表した指標と言えます。 指標としては基準線、転換線、先行スパン1、先行スパン2、遅行スパンの5本の線で表されます。
そのうちの先行スパン1、先行スパン2で囲まれる部分を雲といい、抵抗帯として使用されます。

計算方法

・基準線=過去n日間(26日が通常)の(最高値+最安値)÷2
・転換線=過去n日間(9日が通常)の(最高値+最安値)÷2
・先行スパン1=(基準線+転換線)÷2をn日先行(26日が通常)
・先行スパン2=過去n日間(52日が通常)の(最高値+最安値)÷2をn日先行(26日が通常)
 (雲は先行スパン1と先行スパン2に囲まれた面積の部分のこと)
・遅行線=当日の終値をn日前(26日が通常)に記入

設定方法

基準線・転換線

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これは前日の期間9日間転換線が前日の期間26日基準線を上抜けしたことを表しています。

先行スパン1

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これは前日の終値が、先行スパン1を上抜けしたことを表しています。

先行スパン2

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これは前日の終値が先行スパン2を上抜けしたことになります。

遅行線は指標にはないが、このように表現できます。

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これは1日前の終値が27日前(前日からは26日前)の高値を上抜けすることを表しています。

上に先行スパン1、2の設定方法を記述しましたが、実際に一目均衡表として使用するためには、雲の上線、雲の下線、雲の厚みが欲しい所です。
このiTRADEにはそれが指標として用意されています。

上雲

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設定はぞれぞれ下記のようになっています。
①先行スパン1に使用される転換線の期間が9日間
②先行スパン1に使用される基準線の期間が26日間
③先行スパン1を26日先行させる
④先行スパン2に使用する期間が52日間
⑤先行スパン2を26日先行させる

そしてこの設定は、1日前終値が1日前上雲(設定された先行スパン1か先行スパン2の上に位置する方)を上抜けする、ということを表しています。

下雲

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設定は上雲の時と同じになっていますが、これの表すのは雲の下を表します。

そのためこの設定の意味するものは、1日前終値が1日前下雲(設定された先行スパン1か先行スパン2の下に位置する方)を下抜けする、ということを表しています。

雲の厚さ

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設定は上雲、下雲と同じになっています。

これは、1日前の先行スパン1と先行スパン2の間の雲の厚さが、1日前の終値の5%以下ということを表しています。

この雲は一般的に抵抗帯として扱われ、雲の厚さが厚いと強い抵抗帯になると言われています。

補足として、なぜ9、26、(52)という設定値が使われているかというと、一目均衡表の深遠な時間論が関係しています。この指標を開発した一目山人は、相場は安値-高値-安値-高値のN字型など、さ まざまな波動で動くことが多いと考え、どのような時間軸で、波動が生まれるのかを研究しました。その過程で、「9、17、26、33、42、68、 72……」といった数字が自然の流れを体現した周期であることを発見。中でも「26」は一セットの上下動が起こりやすい「一節」と考えられ、重要視されています。