平均足(陽線、陰線)

解説

平均足は、値動きのブレを排除してトレンドをわかりやすく捉えられるようにローソク足に修正を加えた指標です。

高値、安値はローソク足と同じものの、始値と終値が違います。
平均足の始値は前の足の始値の平均値と終値の平均値の中心。そして終値は当日の始値・高値・安値・終値の平均となります。

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現在の値動きの平均値を前の期間の平均値と比べて陽線/陰線を決めることから分かるように、移動平均線的な視点が取り入れられているので、値動きだけでなく、トレンド判断もできる点が平均足チャートの強みと考えられます。

平均足では、通常トレンド状態にある時には、上昇トレンド時は陽線+上ヒゲ、下降トレンド時は陰線+下ヒゲが連続発生していますので、陽線に下ヒゲ、陰線に上ヒゲが出てくるとトレンド転換の可能性が疑われます。
また、通常は陽線の長い上ヒゲは強い上昇、陰線の長い下ヒゲは強い下落と考えられているようです。

計算方法

平均足の始値=(前日の平均足の始値+前日の平均足の終値)÷2

平均足の終値=当日の(始値+高値+安値+終値)÷4

*平均足の陽線:平均足の始値<平均足の終値

*平均足の陰線:平均足の始値>平均足の終値

設定方法

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これは、1日前が平均足の陽線であることを表しています。

使用方法

一般的な使用方法は

・陽線は買い目線、陰線は売り目線
・陽線+上ヒゲは強い買い目線、陰線+下ヒゲは強い売り目線
・陽線+下ヒゲは買い目線にかげり、陰線+上ヒゲは売り目線にかげり
・前日の実体より短い実体は変化の兆しかもしれない
・非常に短い実体(特に胴体のほぼない同時線)はトレンドの変化かもしれない

などが挙げられます。
また、平均足を使ったトレードでやってはいけないのが、相場の流れに逆らったトレードをすることとされています。