ATRバンド

解説

ケルトナーチャネルというバンド系のテクニカルがありますが、そのケルトナーチャネルよりも、より正確な値幅が算出できるように改良されたのがこのATRバンド(通常はこれもケルトナーチャネルと呼ばれているのでややこしい)になります。
これはレンジ幅を算出するテクニカルとして開発されました。

ロジック

中心線 SMA(単純移動平均線)
ハイバンド SMA+ATRxN倍
ローバンド SMA-ATRxN倍

設定方法

スクリーンショット 2016-03-28 14.30.51スクリーンショット 2016-03-28 14.52.01スクリーンショット 2016-03-28 14.52.28

①がハイバンド②が中心線③がローバンドとなります。
これらの指標が同時に使用されることは、設定上無いと思われますので
(+)ATRバンドの以上や以下の設定を変更させてそれぞれの意図したように設定します。
通常この指標は、期間20日のSMAに、値幅平均値はATRに乗数1.5をかけた値が採用されているようです。
上の設定はそれぞれ、
①1日前終値が20日の移動平均の終値+ATRバンド20日期間の1.5倍以上(前日終値が期間20日のSMA+ATRx1.5以上)を表しています。
②1日前終値が1日前終値、単純移動平均20日期間以上(前日終値が期間20日SMA以上)を表しています。
③1日前終値が20日移動平均の終値ーATRバンド20日期間の1.5倍以下(前日終値が期間20日のS
MA-ATRx1.5以下)を表しています。

使用方法

相場環境により複数の使用用途があるようです。
下記はその例になります。

買いサイン
・移動平均線を上抜けたら買い
・トレンド相場では、ハイバンドを上抜けしたら買い(上抜けした場合強い上昇相場と見ら れている。)
・レンジ相場ではローバンドに達したら買い

売りサイン
・移動平均線を下抜けたら売り
・トレンド相場では、ローバンドを下抜けしたら売り(下抜けした場合強い下降相場と見ら れている。)
・レンジ相場ではハイバンドに達したら売り

この指標は、単体で使用すると騙しにかかることも多いようで、トレンドの強さをRSIなどのオシレーター系指標で確認しながら組み合わせて使用されることが多いようです。

*iTradeではATR算出に単純移動平均(SMA)を採用しています。