ヒストリカルボラティリティー(HV)

解説

ヒストリカルボラティリティー(HV)はn日間の前日比の変化率を年率換算したものです。(過去の変化率)

また株価変動率という指標は、一定期間の株価の高値と安値の差を変動巾であるとしますから、新高値あるいは新安値になったときに、変動率はすぐに大きくな ります。これに対して、HVは下の計算で説明しているように、一定期間の1日ごとの変化率の平均ですから、例えれば、変化率は仲値線、HVは平均 線のような性格を持ちます。変動率のピーク(ボトム)はHVより早く現われます。

計算方法

ヒストリカルボラティリティー(HV)=標準偏差[Σlog(終値÷前日終値)]×√250×100[%]

設定方法

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これは、前日の期間25日間HVが2日前の期間25日間HVを使用した100日間複合指数移動平均より大きいことを表しています。

使用方法

HVには、売買ポイントと云うのはありません。株価の上下に関係なく、毎日一定の割合で変動していけばHVは小さくなります。逆に変動が激しいとHVの数値は大きくなって行きます。これは、株価の不安定さ(昨日に比べて当日の株価が大きく変わる。昨日の株価はあまり今日の株価の目安にならない。いわゆるリスク。)を表すものであると理解したほうがよいと思われます。

ボラティリティの大きい銘柄は、短期投資家にとってリスクが高くなりますが、同時に儲けるチャンスも増えます。ボラティリティの低い銘柄はこの逆です。

また、市場平均などでヒストリカル・ボラティリティの低下が続くと、そろそろどちらかに相場が動くのではないかと考えることができます。